第54回流体力学講演会/第40回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム
講演内容: 一般講演と企画セッション等
下記の一般講演または企画セッションにご応募ください.
一般講演
一般講演の場合,下記のいずれかにご応募ください.
なお,一般講演で申し込みの場合でも,企画セッション等での発表をお願いすることがあります.
一般1
テーマ |
「流体力学に関する講演」 |
内容 |
航空機,宇宙往還機,飛翔体に関する空気力学または流体力学,流体物理の基礎および応用に関する研究. |
一般2
テーマ |
「数値シミュレーションに関する講演」 |
内容 |
航空宇宙に関連する,流体力学,構造力学等の数値シミュレーション技術および計算機技術の研究. |
企画セッション等
本講演会では,下記のテーマで企画セッション等を設けます.以下の企画セッション等で講演をご希望の方は,申込時にその旨を明記ください.詳細は担当者にお問合せください.
ANSSワークショップ1
題名 |
“Eighth Aerodynamics Prediction Challenge (APC-8)” |
担当者 |
APC実行委員会事務局 cfd-ws(a)chofu.jaxa.jp (”(a)”をアットマークに変更してください) |
詳細 |
https://cfdws.chofu.jaxa.jp/apc/ |
申込 |
本ワークショップへの申込は他の講演と同様に行います.事前参加登録も忘れずに行ってください. |
ANSSワークショップ2
題名 |
第3回直交格子CFDワークショップ |
担当者 |
直交格子CFDワークショップ実行委員会 cart-cfd(a)chofu.jaxa.jp (”(a)”をアットマークに変更してください) |
概要 |
直交格子法によるCFDは格子生成が非常に簡単であり,複雑形状を対象とした解析にも容易に対応が可能である.このような要件はCFDが汎用的なツールとなるために必須であり,直交格子CFDはその候補として非常に有望な手法の一つである.一方で,物体適合格子によるCFDと比較すると,物体に適合しないことから物体形状の再現性や固体壁境界の取り扱いなどにはまだ課題が残る.本ワークショップではそれらの課題を解決すべく,ベンチマーク的な問題を設定して参加者に解析をしてもらい,結果を持ち寄って議論を行いながら直交格子CFDをより良い手法とすることを目指す. |
FDC/ANSS合同企画1
テーマ |
航空宇宙流体データ科学の新展開 |
担当者 |
大道勇哉,金森正史(JAXA),菊地亮太(京都大), 三坂孝志(産総研) |
概要 |
近年の計測/解析に係る手法や周辺機器の向上に伴い,航空宇宙分野におけるEFD/CFDデータの生産性は飛躍的に高まっている.一方で,ビッグデータ解析やAIのように,大規模データから有益な知見を抽出するデータ解析技術に関する研究開発が多方面で盛んに進められている.本セッションは航空宇宙EFD/CFDデータをターゲットとして,流体現象の解明や航空宇宙機の開発に資するデータ科学の新たな展望をテーマとした講演を募る.対象はデータマイニングやデータ同化,またモデリングや可視化等も含めてポスト処理全般を視野に入れる. |
FDC/ANSS合同企画2
テーマ |
革新回転翼機・eVTOL機の空力的課題 |
担当者 |
嶋英志,杉浦正彦(JAXA) |
概要 |
近年,高速化を目指す新しい形式の回転翼機の開発が盛んであり,また空の移動革命の一環として,eVTOL機の実用化を目指した開発も急速に進展している.いずれも複数のロータとプロペラが混在し,機体や固定翼などとの干渉で,在来のヘリコプタなどと比べ,流れ場がかなり複雑であり,新たな空力的知見が必要と考えられる.本セッションは種々の回転翼機にまつわる空力および空力騒音課題に関する講演を広く募集している.各分野の研究者が,議論や交流を通して回転翼機の空力分野の発展を促す場としたい. |
FDC/ANSS合同企画3
テーマ |
空力音の予測と低減 |
担当者 |
今村太郎(東京大),池田友明,村山光宏(JAXA) |
概要 |
騒音を下げるためには,騒音の特性を理解し予測するための計測・解析技術が重要であり,その結果を踏まえた低減技術の確立が不可欠である.このようなアプローチは対象によらず,航空宇宙分野の様々な輸送機器・流体機械から発生する空力騒音問題に有効である.そこで本セッションでは「空力音響」というキーワードの下,特に航空宇宙分野における空力音の計測・解析・予測・低減に関する様々な事例を幅広く募集する. |
FDC/ANSS合同企画4
テーマ |
民間超音速機実現のための空力設計技術 |
担当者 |
金崎雅博(都立大),石川敬掲(JAXA),佐宗章弘(名古屋大),大林茂(東北大) |
概要 |
民間超音速旅客機の実現に向け,ブーム低減,抵抗低減,空力-構造-飛行連成,離発着性能向上など,検討しなければならない課題は多い.NEXST-1やD-SENDプロジェクトなどの成功を受け,わが国ではこうした課題解決に向けた研究の機運が高まっている.本企画セッションでは,関係する講演を募集し,多面的に議論を行い,我が国の技術向上につなげたい. |
FDC企画1
テーマ |
先進流体計測技術 |
担当者 |
亀田正治(東京農工大), 中北和之(JAXA) |
概要 |
実験流体力学分野での先進的な計測技術開発に携わる研究者を一堂に集め,質の高い研究発表と議論の両立を目指す.レーザ計測や画像計測など,汎用的計測技術の枠を超えた先進的な計測技術だけでなく,極短時間計測や超高温・超低温流体,あるいは飛行試験計測技術などの極限環境での計測技術も対象とする.
アメリカAIAAでは空力計測技術に特化したAerodynamic Measurement Technology Committeeが存在し,Aerodynamic Measurement Technology Conferenceも行われているが,日本国内でのこれらの活動に相当する企画セッションと位置付け,継続的に実施すべき技術分野と考えている. |
FDC企画2
テーマ |
デトネーションおよび圧縮性反応流の応用 |
担当者 |
遠藤琢磨(広島大),前田慎市(埼玉大),松岡健 (名古屋大) |
概要 |
近年,デトネーションや圧縮性反応流を積極的に利用した新しい技術を開発しようという研究が活発に進められています.パルスデトネーションエンジンや回転デトネーションエンジンなどの推進用エンジンは,その代表的なものです.また,レーザー推進やプラズマ推進,溶射なども,重要な応用研究として位置付けられます.この企画セッションは,デトネーションに限らず広く圧縮性反応流まで含めた流体現象の積極的な応用を意図した様々な研究について,情報を交換する場として企画いたしました.基礎研究から実用装置開発まで,幅広く論文を募集いたします. |
FDC企画3
テーマ |
高レイノルズ数流れと空気力学 |
担当者 |
河合宗司(東北大),松尾裕一(東京理科大),河内俊憲(岡山大) |
概要 |
高レイノルズ数流れと空気力学研究に関わる解析手法や計測手法などについて幅広く議論すると共に,この分野のこれまでの研究動向を俯瞰し,今後の課題や研究開発の方向性を展望・議論する機会としたい. |
FDC企画4
テーマ |
低レイノルズ数流れ |
担当者 |
岡本正人(金沢工大),大山聖(JAXA),永井大樹 (東北大) |
概要 |
基礎研究からMAV,惑星飛行機,魚周り流れなど低レイノルズ数流れに関するさまざまな講演を集め,知見を共有することを目的とする. |
ANSS企画1
テーマ |
航空機開発のための多分野統合シミュレーション |
担当者 |
中北和之,橋本敦(JAXA) |
概要 |
航空機開発における性能予測を高度化・効率化するために,多分野統合シミュレーションの研究開発が国内外で進められている.本企画では,多分野統合シミュレーション技術に関わる最新技術や知見を共有し,本技術に関わる研究者間で議論をすることで技術の発展につなげることを目的とする. |
ANSS企画2
テーマ |
宇宙輸送を支えるシミュレーション |
担当者 |
松山新吾,長谷川進,佐藤茂(JAXA) |
概要 |
宇宙輸送に関連したシミュレーションは,空力,推進(燃焼),衝撃波,乱流,など複数の分野が複合的に関係するトピックである.そのため,本セッションは総花的な内容になりがちであるが,あえて多分野からの講演を1つのセッションにまとめることで,それぞれの分野の最先端解析技術を共有することが大きな目的である.それにより,従来にない新たな多分野統合やマルチフィジクス解析へのアイディアへつながることも期待したい.
本セッションでは宇宙輸送に関する講演を広く募集するとともに,特定のトピックを取り上げたミニ企画も催す予定である. |
ANSS企画3
テーマ |
複雑形状の実用非定常シミュレーション |
担当者 |
芳賀臣紀(JAXA),上野陽亮(川崎重工) |
概要 |
RANS解析では予測が難しい流れに対してLESなどの非定常シミュレーションの適用が拡大しているが,特に複雑形状については格子生成も含めた全体の解析コストが大きく,実機設計に利用するハードルは高い.格子タイプで分類すると非構造格子法,階層型直交格子法,重合格子法などが提案されているが,いずれの手法も長所短所があり,最適な手法はアプリケーションの形状や評価対象(空力係数,熱流束,音響など)に依存すると考えられる.本企画ではLES適用例に限らず,物理モデルと計算手法,さらに大規模化に伴いボトルネックとなっている格子生成および可視化手法等を幅広く取り上げ,最新の研究動向および実用化の課題について議論する機会としたい. |