サイレント超音速旅客機研究会

研究会の目的及び調査研究事項

今後予測される航空輸送需要のさらなる増大に対する解のひとつが超音速飛行による時間短縮である.超音速旅客機が実現した場合,時間価値の増大にともなって時間短縮による誘発効果は巨大な市場を創造する可能性がある.また,超音速飛行は,長距離路線の利用者にとって最大の苦痛である長時間飛行からの解放を意味する.このため,超音速航空輸送の実現が強く望まれるが,超音速機に固有の騒音であるソニックブーム(Sonic boom)の低減は最大の技術課題である.欧米では,小型の超音速ビジネスジェットの実現を目指して研究が行われているが,その技術は大型機にそのままスケールアップ可能なものでなく,技術的ブレークスルーが必要である.また,空港騒音の低減は,新機体導入のための必須条件となりつつあり,超音速機といえども避けて通ることのできない重要課題である.本研究会では,ソニックブーム・空港騒音の本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指して,我が国の産学官の英知を結集して研究活動を行い,その成果を学会講演会の企画セッション等を通じて発信していく.

研究会の名称について

本研究会では,単なる超音速輸送の実現ではなくて,誰でもが乗ることのできる飛行機・超音速「旅客機」実現を目指す.超音速旅客機=SSTに静粛性のサイレントをつけ,正式名称をサイレント超音速旅客機研究会とし,略称をS3T研究会とする.

学会企画のご案内

2009/06/18に開催されます第41回流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム2009での特別企画(FDC1)「サイレント超音速空力技術」において計8件の講演が予定されております.奮って御参加・御聴講ください.

過去に行われた研究会

2007/04/06 第5回サイレント超音速機研究会
2006/09/26 第4回サイレント超音速機研究会
2006/06/22 第3回サイレント超音速機研究会
2006/02/23 第2回サイレント超音速機研究会
2005/10/31 第1回サイレント超音速機研究会

お知らせ

2009年5月より本研究会幹事が,宇宙航空研究開発機構 渡辺,古川から首都大学東京 金崎に変わります.どうぞよろしくお願いいたします.


主 査

〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
東北大学 流体科学研究所
大林 茂

幹 事

〒191-0065 東京都日野市旭が丘6-6
首都大学東京 システムデザイン学部
金崎 雅博