講演内容

第47回流体力学講演会/第33回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム

講演内容: 一般講演と企画セッション等

一般講演

下記のいずれかにご応募ください.なお,一般講演で申し込みの場合でも,企画セッション等での発表をお願いすることがあります.

一般1

テーマ 「流体力学に関する講演」
内容 航空機,宇宙往還機,飛翔体に関する空気力学または流体力学,流体物理の基礎及び応用に関する研究.

一般2

テーマ 「数値シミュレーションに関する講演」
内容 航空宇宙に関連する,流体力学,構造力学等の数値シミュレーション技術及び計算機技術の研究.

招待講演

  • 「CFDからCFFDへ ―数値航空機の実現に向けて―」 松野謙一教授(京都工繊大)
  • 「Eulerian models for the description of polydisperse sprays : from fundamental issues to industrial applications and HPC」  Prof. Marc Massot (Ecole Centrale Paris/EM2C)
  • 「Efficient time- and frequency-domain simulation methods for vibro-acoustics and flow acoustics」  Prof. Wim Desmet (K.U. Leuven)

特別講演

  • 「京による最新の大規模流体シミュレーション」 加藤 千幸 教授(東京大学 生産技術研究所)

企画セッション等

今回の講演では,下記のテーマについて企画セッション等を設ける予定です.以下の企画セッション等で講演を希望される方は,申込時にその旨を明記して下さい.詳細は担当者にお問合せ下さい.

ワークショップ

題名 “First Aerodynamics Prediction Challenge (APC1)”
担当者 橋本 敦(JAXA),上野 真(JAXA)
詳細 https://fastar.chofu.jaxa.jp/CFDWS/2015/
申込 本ワークショップへの申込希望者は,上記サイトからのみお願いします.ワークショップ以外の講演がある場合には別途下記に従ってお申込みください(締切ました!!).事前参加登録は,別途お願いします.

FDC/ANSS合同企画1

テーマ  「EFD/CFD融合技術」
担当者  口石 茂(JAXA),三坂孝志(東北大)
概要 従来航空宇宙分野では風洞試験に代表される実験流体力学(EFD: Experimental Fluid Dynamics)と数値流体力学(CFD: Computational Fluid Dynamics)とを空力ツールの両輪として研究開発を行ってきたが,近年のCFDの相対的な技術レベルの向上に伴い両者の融合の重要性がより高まって きている.一方,単なる比較検証を超えた本当の意味でのEFDとCFDの融合に関する研究は,世界的に見ても研究者,技術者が試行錯誤を行っているのが現 状である.

本セッションではこのような状況を踏まえて,「EFD/CFD融合技術」をキーワードとする様々な方面の発表を募り,研究紹介を通じた情報・意見交換を行うことを目的とする.

FDC/ANSS合同企画2

テーマ 「民間超音速機実現のための空力設計技術」
担当者 金崎雅博(首都大),牧野好和(JAXA),佐宗章弘(名大),大林 茂(東北大)
概要 近年,民間の超音速輸送機(SST)の分野では,小型超音速旅客機や超音速ビジネスジェット(SSBJ)の開発計画が世界的に注目されてい る.NASAでは2020年以降の市場投入を目指したSSTの研究が進められている.また,米国には数年後の市場投入を目指した開発計画を進める企業もあ る.これらの動きに対応して,国際民間航空機関(ICAO)では2015年に民間超音速飛行に関するソニックブーム基準策定を計画している.我が国でも, 宇宙航空研究開発機構(JAXA)において「静粛超音速研究機の研究開発」が検討されているほか,大学などの研究機関においてはバリスティックレンジによ る高速フリーフライト技術の確立や,ソニックブームの高精度予測技術の検討,抵抗低減技術や離着陸技術の提案,コンピュータシミュレーションに基づく最適 設計など,様々な研究が活発に続けられている.

本セッションでは,ソニックブームの本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指した我が国におけるさまざまな研究活動の報告および議論の場としたい.

FDC/ANSS合同企画3

テーマ 「非定常空力技術」
担当者 手塚亜聖(早大),小池俊輔(JAXA)
概要 航空宇宙機の空力問題には,様々な非定常現象が存在します.しかしながら,非定常問題は,計測や解析に高度な技術が必要であり,現象の把握及びモデル化も困難であるために,多くの研究課題を抱えています.

本セッションでは,実験的・数値的手法により非定常空力の課題に取り組んだ研究を広募集します.

FDC/ANSS合同企画4

テーマ 「航空宇宙の空力音響技術」
担当者 池田友明(JAXA),村山光宏(JAXA),今村太郎(東大)
概要 本セッションでは,航空機・宇宙機に関連する空力音響技術の実験的・数値的研究の成果発表を広く募集する.参加者間の議論や交流を通して,我が国における次世代環境適応型航空機や次期宇宙輸送システム開発のために,今後益々重要になる空力音響分野の発展を促す.

FDC/ANSS合同企画5

テーマ  「低レイノルズ数流れ」
担当者  浅井圭介(東北大),大山 聖(JAXA)
概要 近年,小型無人航空機(MAV)に対する需要が高まっており,日本でもMAVの研究開発が盛んになっている.また,JAXAに火星探査航空機ワーキ ンググループが立ち上がり,火星大気中を飛行する火星探査航空機の研究が進んでいる.これらのことから,低レイノルズ数流れの現象理解や,低レイノルズ数 流れにおける機体(特に主翼,尾翼,ロータなど)の空力設計方法の開発の重要性が高まっている.

本セッションでは,MAVや火星航空機にとどまらず,剥離泡などの低レイノルズ数流れの現象理解,生物(鳥類や昆虫類など)の飛行,低レイノルズ数域での機体空力設計などに関する研究を広く募集します.

FDC/ANSS合同企画6

 テーマ  「航空教育支援フォーラム」
 担当者  李家賢一(東大),佐宗章弘(名大),村上桂一(JAXA),相曽秀昭(JAXA)
概要 教育支援フォーラムも正式発足から2年半を経過し,数値計算分野ではJAXAの数値計算ツールを15大学・高専が教育用に利用しています.

このセッションでは提供者・利用者そして導入に興味のある参加者が一堂に会し,具体事例を踏まえながら,より使いやすい(インターフェイス,環境など),より教育効果のあるツールを目指して議論する予定です.

ANSS企画1

 テーマ  「航空宇宙におけるHPCの動向」
 担当者  嶋英志(JAXA),藤田直行(JAXA),松尾裕一(JAXA)
 概要 スーパーコンピュータ「京」が約10PFLOPSの世界最高性能を達成したのは,まだ我々の記憶に新しいところであるが,JAXAにおいても PFLOPS級マシンへの更新が行われており,このようなマシンの利用も一般化しつつある.さらに,次世代のEXA-FLOPS級の検討も始まっている.

本セッションでは,そうした状況を見据え,これからの時代にふさわしいHPCの利用の在り方や技術動向などについて情報・意見交換を行うこととしたい.

ANSS企画2

テーマ  「宇宙輸送を支えるシミュレーション」
担当者  佐藤 茂(JAXA),松山新吾(JAXA)
概要 我が国におけるH-IIA及びB,イプシロンロケットの打ち上げ,HTVによる国際宇宙ステーションへの物資補給や,はやぶさによるサンプルリター ンミッションなどの成功が脚光を浴びている.これら今日に至るまでの技術的な積み重ねに加え,LNG推進系,ソーラーセイル,スクラムジェットエンジンな ど,推進系を含めた将来的な宇宙輸送技術に関する研究も鋭意進められている.

当分野の研究においては,実環境を模擬した地上実験や宇宙空間 での実証試験が容易には実施できないことから,CFDを始めとしたシミュレーション技術が活用されており,将来においても重要性は増していくものと予想さ れる.こうした現状を踏まえ,本セッションでは宇宙輸送を対象としたシミュレーションに関する講演を広く募集する.

対象とする分野として, エンジン燃焼器における燃焼流解析,大気圏突入時の空力加熱予測,電気推進におけるプラズマ流解析,宇宙輸送システムの概念設計といった応用分野はもちろ ん,乱流の直接数値シミュレーション(DNS),量子化学計算・分子動力学(MD)法による分子シミュレーション,粒子法によるプラズマ解析など,基礎研 究的な分野についても同様に受け付ける.

本セッションでの講演を通じて,将来の宇宙輸送を担う関係者の間でシミュレーション技術の現状を共有し,有意義な議論を交わしながら更なる発展のための相互触発の場としたい.

FDC企画1

テーマ  「先進流体計測技術」
担当者  亀田正治(東京農工大),中北和之(JAXA)
概要 流体計測技術は流体現象あるいは流体力学的性能を実験的に把握するための基礎となる技術である.

非定常計測,流れの可視化,画像計 測,レーザ計測などを始めとし、流れを明瞭に理解する技術,より精度良く計測する技術,これまで得ることのできなかった状態量を計測する技術などの先進的 な流体計測技術の開発や、それらの技術を基盤とした現象・性能把握のための応用研究までを含めた幅広いテーマの研究発表とディスカッションの場を設けた い.

FDC企画2

テーマ  「デトネーションおよび圧縮性反応流の応用」
担当者  遠藤琢磨(広島大)
概要 近年,デトネーションや圧縮性反応流を積極的に利用した新しい技術を開発しようという研究が活発に進められています.パルスデトネーションエンジン や回転デトネーションエンジンなどの推進用エンジンは,その代表的なものです.また,レーザー推進や溶射なども,重要な応用研究として位置付けられます.

この企画セッションは,デトネーションに限らず広く圧縮性反応流まで含めた現象の積極的な応用を意図した様々な研究について,情報を交換する場として企画いたしました.基礎研究から実用装置開発まで,幅広く論文を募集いたします.

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