ソニックブーム研究会

研究会の目的及び調査研究事項

近年,民間の超音速輸送機(Super Sonic Transport: SST)の分野では,小型超音速旅客機や超音速ビジネスジェット(Super Sonic Business Jet: SSBJ)の開発計画が世界的に注目されている.米国では,エアリオン社やSAI社などが開発計画を打ち出し,数年後の市場投入を目指している.NASAでも2020年以降の市場投入を目指したSSTの研究が進められている.欧州では,仏ダッソー社を中心にHigh Speed Aircraft(HISAC)と呼ばれるSSBJ開発が進められている.国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization: ICAO)では,これらの動きに対応して民間超音速飛行に関するソニックブーム基準策定を計画している.我が国でも,第3期科学技術基本計画の分野別推進戦略においてソニックブームの低減が掲げられおり,これに対応して文部科学省では「次世代超音速機技術の研究開発」が重点的に進めるべき研究開発として取り上げられ,宇宙航空研究開発機構(Japan Aerospace Exploration Agency: JAXA)において「静粛超音速研究機の研究開発」が検討され,2012年に気球投下による低ブーム技術実証試験の計画がある.
サイレント超音速旅客機研究会(設置期間2005年10月~2009年9月末)では,超音速機技術に関する企画セッションを学会講演会で企画するとともに,JAXAと大学間の連携を深め「サイレント超音速機に関する調査研究」を2006年度より継続して実施してきた.本研究会では,サイレント超音速旅客機研究会の活動を継続し,ソニックブームの本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指して,我が国の産学官の英知を結集して研究活動を行い,その成果を学会講演会の企画セッション等を通じて発信していく.

設置期間

2010年3月~2015年2月末

News

  • 【NEW!!】
    2013/7/4-5に東京都江戸川区タワーホール船堀にて開催される第45回流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム 2012にて「「民間超音速機実現のための空力技術」」に関する企画セッションが御座います.御講演申し込みは3月22日(金)となっております.ふるって御申し込み・御参加下さい.
    学会企画についてはこちら
  • 東北大学などを中心に検討されている超音速複葉機について,アメリカ・マサチューセッツ工科大学(Massachusetts Institute of Technology),及び”POPULAR SCIENCE”の各ニュースサイトにて紹介されました.(MIT Newsへ,POPSCIへ)東北大学流体科学研究所の関連website(融合流体情報学研究分野)はこちら
  • 2012/7/5-6に富山国際会議場 大手町フォーラムにて開催される第44回流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム 2012にて「「民間超音速機実現のための空力技術」」に関する企画セッションが御座います.御講演申し込みは3月23日(金)となっております.ふるって御参加下さい.
    学会企画についてはこちら
  • 2011年12月9日,JAXA調布航空宇宙センター事務棟1号館2階講堂(東京都調布市深大寺東町7-44-1)にて,「平成22年度 JAXA航空プログラムグループにおける公募型研究」の成果報告会が行われます.公募にて採択された研究テーマはこちら
  • 宇宙航空研究開発機構航空プログラムグループ超音速機チームによる低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第1フェーズ試験(D- SEND#1:Drop test for Simplified Evaluation of Non-symmetrically Distributed sonic boom)がスウェーデン宇宙公社エスレンジ実験場にて2011年5月7日から2011年5月17日にかけて実施され,低ブーム軸対称形状によってソニッ クブ―ムを半減させる技術実証に成功ました.また,気球による実証方法の確立も成されました.詳しくはこちら

学会企画のご案内

超音速機に関する試験など

  • 2011年12月9日,JAXA調布航空宇宙センター事務棟1号館2階講堂(東京都調布市深大寺東町7-44-1)にて,「平成22年度 JAXA航空プログラムグループにおける公募型研究」の成果報告会が行われます.公募にて採択された研究テーマはこちら
  • 宇宙航空研究開発機構航空プログラムグループ超音速機チームによる低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第1フェーズ試験(D-SEND#1:Drop test for Simplified Evaluation of Non-symmetrically Distributed sonic boom)がスウェーデン宇宙公社エスレンジ実験場にて2011年5月7日から2011年5月17日にかけて実施され,低ブーム軸対称形状によってソニックブ―ムを半減させる技術実証に成功ました.また,気球による実証方法の確立も成されました.

JAXA D-SEND関連リンク

*実施状況(放球時の動画を含む)
*JAXAプレスリリース 「低ソニックブーム設計概念実証プロジェクト第1フェーズ試験の実施結果について(速報)」
*(参考)D-SENDプロジェクト(紹介動画を含む)
*(参考)D-SENDプロジェクトチーム

研究会予定

・・準備中・・

過去に行われた「サイレント超音速機に関する調査研究」(2006年~2009年)

2007/04/06 第5回サイレント超音速機研究会
2006/09/26 第4回サイレント超音速機研究会
2006/06/22 第3回サイレント超音速機研究会
2006/02/23 第2回サイレント超音速機研究会
2005/10/31 第1回サイレント超音速機研究会

お知らせ

2010年より「ソニックブーム研究会」が発足いたしました.「サイレント超音速機研究会」に引き続き宜しくお願いいたします.


主 査

〒980-8577 宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
東北大学 流体科学研究所
大林 茂

幹 事

〒191-0065 東京都日野市旭が丘6-6
首都大学東京大学院 システムデザイン研究科
金崎 雅博