講演内容

 第43回流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム2011

講演内容:一般講演と特別企画セッション

 一般講演

下記のいずれかにご応募ください.なお,一般講演で申し込みの場合でも,企画セッションでの発表をお願いすることがあります.

一般1

テーマ 「流体力学に関する講演」
内容 航空機,宇宙往還 機,飛しょう体に関する空気力学または流体力学,流体物理の基礎及び応用に関する研究.

一般2

テーマ 「数値シミュレーションに関する講演」
内容 航空宇宙に関連する,流体力学,構造力学等の数値シミュレーション技術及び計算機技術の研究.

特別企画セッション

今回の講演では,下記のテーマについて企画 セッションを設ける予定です.企画セッションで講演を希望される方は,申込時にその旨を明記して下さい.詳細は担当者にお問合せ下さい.

FDC/ANSS合同企画1

テーマ 「EFD/CFD融合技術」
担当者: 渡辺重哉(JAXA), 大林茂(東北大)
概要 従来航空宇宙分野では,風洞試験・計測技術に代表される実験流体力学(EFD: Experimental Fluid Dynamics)とCFD技術を空力ツールの両輪として,研究開発を行ってきたが,近年のCFDの相対的な技術レベルの向上に伴い,両者の融合の重要性 がより高まってきている.一方,単なる比較検証を超えた本当の意味でのEFDとCFDの融合に関する研究は,世界的に見ても,いろいろな研究者,技術者が 試行錯誤を行っているのが現状である.

本セッションでは,このような状況を打開するための一助として,「EFD/CFD融合技術」をキーワードとする様々な方面の発表を募り,研究紹介とディスカッションを通じた情報/意見交換を行うことを目的とする.

FDC/ANSS合同企画2

テーマ 「サイレント超音速空力技術」
担当者 大林茂(東北大), 佐宗章弘(名大), 牧野好和(JAXA)
概要 近年,民間の超音速輸送機(SST)の分野では,小型超音速旅客機や超音速ビジネスジェット(SSBJ)の開発計画が世界的に注目されている.米国では, エアリオン社やSAI社などが開発計画を打ち出し,数年後の市場投入を目指している.NASAでも2020年以降の市場投入を目指したSSTの研究が進め られている.国際民間航空機関(ICAO)では,これらの動きに対応して2015年に民間超音速飛行に関するソニックブーム基準策定を計画している.我が 国でも,宇宙航空研究開発機構(JAXA)において「静粛超音速研究機の研究開発」が検討されるなど,研究が活発に続けられている.

本セッションでは,ソニックブームの本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指した我が国におけるさまざまな研究活動の報告および議論の場としたい.

FDC/ANSS合同企画3

テーマ 「航空宇宙の空力音響技術」
担当者 村山光宏(JAXA), 池田友明(JAXA)
概要 近年の環境問題への意識の高まりに伴い,次世代航空機開発においては機体及びエンジンの大幅な騒音低減が重要な課題であり,また,宇宙機においても打ち上 げ時の音響振動問題など,空力音響問題は航空機・宇宙機開発において共通する重要な課題となってきています.本セッションでは,航空機・宇宙機に関連する 空力音響技術の実験的・数値的研究成果に関する講演及び,参加者間の議論や交流を通して,次世代環境適応型航空機や次期宇宙輸送システム開発のために益々 重要になる空力音響分野の発展を促す.

企画FDC1

テーマ 「先進流体計測技術」
担当者 中北和之(JAXA)

概要

流体現象を把握するための計測技術は実験的な研究開発分野での基礎となる技術である.非定常計測,流れの可視化,画像計測,レーザ計測などを始めとする, 流れを明瞭に理解する技術,より精度良く計測する技術,これまで得ることのできなかった状態量を計測する技術など,先進的な流体計測技術全般について情報 発信とディスカッションの場を設ける.

企画FDC2

テーマ 「デトネーションエンジン」
担当者: 遠藤琢磨(広島大)
 概要 近年,デトネーションを積極的に利用した新しい技術を開発しようという研究が活発に進められています.パルスデトネーションエンジンや回転デトネーション エンジンなどの推進用エンジンは,その代表的なものです.また,デトネーション型のレーザ推進やデトネーションを利用したタービン駆動なども,重要な関連 研究として位置付けられます.

この企画セッションは,デトネーションの積極的な利用を意図した様々な研究について,情報を交換する場とし て企画いたしました.パルスデトネーションエンジンや回転デトネーションエンジンに限らず,溶射等の応用技術まで含め,デトネーションの有効利用に関する 研究成果を広く募集いたします.

企画FDC3

テーマ 「非定常空気力学」
担当者 永井大樹(東北大), 手塚亜聖(早大)
概要 非定常空気力学には,「運動する物体」としての非定常,「流体振動」としての非定常,「振動流の安定性」(特定の周波数に鋭いピークを示す振動現象)など広範に亘るターゲットが考えられます.

流 体非定常現象に対して現象をどのように整理・理解するのかをキーコンセプトとして、TS波のような微小振幅の振動現象から運動する物体や羽ばたき翼のよう な大振幅の振動現象までを対象とした発表を募集します.特に近年では,低レイノルズ数翼周りにおける非定常特性などが注目を集めています.このような研究 に対して実験・CFDそれぞれ,もしくはそれらを融合した研究テーマに関する発表も期待します.

企画ANSS1

テーマ 「先端HPCから実機開発への道」
担当者 嶋英志(JAXA),松尾裕一(JAXA)
概要 昨今,話題を呼んだスパコンであるが,航空分野では,NAL-JAXAのスパコンは,数値シミュレーション技術の利用促進に大きな功績をあげてきた.近 年,我が国において複数の航空機開発プロジェクトが実施され,CFDは,その空力設計に不可欠なツールとなっているが,これらのソフトの ルーツは,80年代のNALのスパコンでの研究に遡る.この事実は,HPCの先端的利用の有用性に関する長期的視点の重要性を示している.

そこで実機開発が出そろってきたこの機会に,HPCの先端的利用によるCFD研究と実機開発のつながりを,関係者にご講演いただき,長期的観点からのHPC利用の効果についての議論を深めたい.

企画ANSS2

テーマ 「宇宙輸送及び推進系技術」
担当者 佐藤茂(JAXA),松山新吾(JAXA)
 概要 我が国のH-ⅡA,H-ⅡBロケットの打ち上げや,HTVによる国際宇宙ステーションISSへの物資補給などの成功が脚光を浴びている今日に至るまでの技 術的な積み重ねに加え,LNG推進系,ソーラーセイル,スクラムジェットエンジンなどの将来的な推進技術の研究も鋭意進められている.当分野の研究におい てもCFDを始めとするシミュレーション技術の活用の重要性が増している.こうした現状の中,宇宙輸送技術,再使用技術及び推進系技術に関するシミュレー ション研究の講演を通じ,将来の宇宙輸送を担う関係者間で有意義な議論を交わして頂き,相互触発の場及び情報発信の場としたい.

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