講演内容

第48回流体力学講演会/第34回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム

講演内容: 一般講演と企画セッション等

一般講演

下記のいずれかにご応募ください.なお,一般講演で申し込みの場合でも,企画セッション等での発表をお願いすることがあります.

一般1

テーマ 「流体力学に関する講演」
内容 航空機,宇宙往還機,飛翔体に関する空気力学または流体力学,流体物理の基礎及び応用に関する研究.

一般2

テーマ 「数値シミュレーションに関する講演」
内容 航空宇宙に関連する,流体力学,構造力学等の数値シミュレーション技術及び計算機技術の研究.

招待講演 (Invited Lectures)

 ProfHayashi  Dr. Koop  Prof. Chiku

  • 「航空宇宙と燃焼」 林 光一 教授(青山学院大学)
    “Aerospace and Combustion”
    by Prof. A. Koichi Hayashi, Aoyama Gakuin University

 

  • “Advanced measurement techniques for high Re-number testing and
    CFD validation”
    by Dr.-Ing. Lars Koop, Head of Department Experimental Methods
    German Aerospace Center (DLR), Institute of Aerodynamics and Flow Technology

 

  • 「世界を変えた書物」 竺 覚曉 教授(金沢工業大学)
    “Books that changed the world”
    by Prof. Kagugyo S. Chiku, Kanazawa Institute of Technology

 

企画セッション等

今回の講演では,下記のテーマについて企画セッション等を設ける予定です.以下の企画セッション等で講演を希望される方は,申込時にその旨を明記して下さい.詳細は担当者にお問合せ下さい.

ワークショップ

題名 “Second Aerodynamics Prediction Challenge (APC-II)”
担当者 橋本 敦,上野 真(JAXA)
詳細 https://fastar.chofu.jaxa.jp/

↓↓下記に移転しました(2016年3月1日)↓↓

https://cfdws.chofu.jaxa.jp/apc/

申込 本ワークショップへの申込希望者は,上記サイトからのみお願いします.ワークショップ以外の講演がある場合には別途下記に従ってお申込みください.事前参加登録は,別途お願いします.
注:本講演会に参加登録することで,APC-IIの聴講も可能です

FDC/ANSS合同企画1

 テーマ  「EFD/CFD融合・解析技術」
 担当者  口石 茂(JAXA),三坂孝志(東北大)
 概要 従来航空宇宙分野では風洞試験に代表される実験流体力学(EFD: Experimental Fluid Dynamics)と数値流体力学(CFD: Computational Fluid Dynamics)とを空力解析ツールの両輪として研究開発を行ってきたが,今後は両者の相補的な活用によりデータの生産性や信頼性を向上する手法の構築 が新たな技術課題となる.一方,EFD/CFDデータの生産性は飛躍的に高まっている一方で,得られた豊富な情報を現象理解や設計開発に対して十分に活用 しているとは言えない状況である.

本セッションでは,EFD/CFDデータの融合技術及び数理解析技術に関する様々な方面の講演を募り,最新動向の発表・意見交換を通じて当該技術に係る国内の研究開発を推進させることを目的とする.

FDC/ANSS合同企画2

 テーマ  「民間超音速機実現のための空力設計技術」
 担当者  金崎雅博(首都大),牧野好和(JAXA),佐宗章弘(名大),大林 茂(東北大)
 概要 近年,民間の超音速輸送機(SST)の分野では,小型超音速旅客機や超音速ビジネスジェット(SSBJ)の開発計画が世界的に注目されてい る.NASAでは2020年以降の市場投入を目指したSSTの研究が進められている.また,米国には数年後の市場投入を目指した開発計画を進める企業もあ る.これらの動きに対応して,国際民間航空機関(ICAO)では2015年に民間超音速飛行に関するソニックブーム基準策定を計画している.我が国でも, 宇宙航空研究開発機構(JAXA)において「静粛超音速研究機の研究開発」が検討されているほか,大学などの研究機関においてはバリスティックレンジによ る高速フリーフライト技術の確立や,ソニックブームの高精度予測技術の検討,抵抗低減技術や離着陸技術の提案,コンピュータシミュレーションに基づく最適 設計など,様々な研究が活発に続けられている.

本セッションでは,ソニックブームの本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指した我が国におけるさまざまな研究活動の報告および議論の場としたい.

FDC/ANSS合同企画3

 テーマ  「非定常空力と空力音響技術」
 担当者  手塚亜聖(早大),村山光宏,小池俊輔(JAXA)
 概要 航空宇宙機の空力問題には,様々な非定常現象が存在します.しかしながら,非定常問題は,計測や解析に高度な技術が必要であり,現象の把握及びモデル化も困難であるために,多くの研究課題を抱えています.

また,近年の環境問題への意識の高まりに伴い,次世代の航空機開発においては機体及びエンジンの大幅な騒音低減が重要な課題であり,また宇宙機開発においても打ち上げ時の音響振動問題など,非定常空力音響問題は重要な課題となってきています.

本セッションでは,非定常流体現象を対象とする空力技術及び空力音響技術の実験的・数値的研究成果に関する講演を募集し,参加者間の議論や交流の場を設けます.

FDC/ANSS合同企画4

 テーマ  「低レイノルズ数流れ」
 担当者  浅井圭介(東北大),大山 聖(JAXA),岡本正人(金工大)
 概要 近年,小型無人航空機(MAV)に対する需要が高まっており,日本でもMAVの研究開発が盛んになっている.また,JAXAに火星探査航空機ワーキ ンググループが立ち上がり,火星大気中を飛行する火星探査航空機の研究が進んでいる.これらのことから,低レイノルズ数流れの現象理解や,低レイノルズ数 流れにおける機体(特に主翼,尾翼,ロータなど)の空力設計方法の開発の重要性が高まっている.

本セッションでは,MAVや火星航空機にとどまらず,剥離泡などの低レイノルズ数流れの現象理解,生物(鳥類や昆虫類など)の飛行,低レイノルズ数域での機体空力設計などに関する研究を広く募集します.

FDC/ANSS合同企画5

 テーマ  「航空教育支援フォーラム」
 担当者 李家賢一(東大),佐宗章弘(名大),川添博光(鳥取大),村上桂一,相曽秀昭(JAXA)
 概要 教育支援フォーラムも正式発足から2年半を経過し,数値計算分野ではJAXAの数値計算ツールを15大学・高専が教育用に利用しています.

このセッションでは提供者・利用者そして導入に興味のある参加者が一堂に会し,具体事例を踏まえながら,より使いやすい(インターフェイス,環境など),より教育効果のあるツールを目指して議論する予定です.

ANSS企画1

 テーマ 「航空宇宙におけるHPCの動向-JSS2重点課題-」
 担当者  藤田直行,松尾裕一,嶋英志(JAXA)
 概要 スーパーコンピュータ「京」が約10PFLOPSの世界最高性能を達成したのは,まだ我々の記憶に新しいところであるが,このようなマシンの利用 も一般化しつつある.さらに,次世代のEXA-FLOPS級の検討も始まっている.

本セッションでは,そうした状況を見据え,これからの時代にふさわしいHPCの利用の在り方や技術動向などについてJAXAスーパーコンピュータJSS2の運用開始において設定した重点課題の話題を中心に情報・意見交換を行うこととしたい.

ANSS企画2

 テーマ  「宇宙輸送を支えるシミュレーション」
 担当者  佐藤 茂,長谷川進(JAXA)
 概要 我が国における各ロケットの打ち上げ、HTVによる国際宇宙ステーションへの物資補給,はやぶさによるサンプルリターンなどの成功が脚光を浴びてい る.これら今日に至るまでの技術的な積み重ねに加え,LNG推進系,ソーラーセイル,スクラムジェットエンジンなど,推進系を含めた将来的な宇宙輸送技術 に関する研究も鋭意進められている.

当分野の研究においては,実環境再現した地上実験や,宇宙空間での実証試験が容易には実施できないこと から,CFDを始めとしたシミュレーション技術が活用されており,将来においても重要性は増して行く.こうした現状を踏まえ,本セッションでは宇宙輸送を 対象としたシミュレーションに関する講演を広く募集する.

対象とする分野として,エンジン燃焼器における燃焼流解析,大気圏突入時の空力加 熱予測,電気推進におけるプラズマ流解析,宇宙輸送システムの概念設計といった応用分野はもちろん,乱流の直接数値シミュレーション(DNS),量子化学 計算・分子動力学(MD)法による分子シミュレーション,粒子法によるプラズマ解析など,基礎研究的な分野についても同様に受け付ける.

本セッションでの講演を通じて,将来の宇宙輸送を担う関係者の間でシミュレーション技術の現状を共有し,有意義な議論を交わしながら更なる発展のための相互触発の場としたい.

ANSS企画3

 テーマ  「H3ロケット開発を支える数値シミュレーション」
担当者  清水太郎,根岸秀世(JAXA)
 概要 現在,2020年度の試験機1号機打ち上げへ向けて,H3ロケットの基本設計が進められており,その中でエンジンの設計や打ち上げ射場の改修などの 検討が本格化している.限られた期間と予算で開発を効率よく進めるために,近年目覚ましい発展を遂げている数値解析技術を最大限活用する方針のもと,H3 ロケットの開発では設計の初期段階から数値シミュレーションが多様に活用されている.

本セッションでは,H3ロケット開発を支えているシミュレーション技術について,実設計評価から基盤的な研究に到る,様々な研究活動の報告及び議論の場としたい.

FDC企画1

 テーマ  「先進流体計測技術」
 担当者  亀田正治(東京農工大),中北和之(JAXA)
 概要 流体計測技術は流体現象あるいは流体力学的性能を実験的に把握するための基礎となる技術である.

非定常計測,流れの可視化,画像計 測,レーザ計測などを始めとし,流れを明瞭に理解する技術,より精度良く計測する技術,これまで得ることのできなかった状態量を計測する技術などの先進的 な流体計測技術の開発や,それらの技術を基盤とした現象・性能把握のための応用研究までを含めた幅広いテーマの研究発表とディスカッションの場を設けたい.

FDC企画2

 テーマ  「デトネーションおよび圧縮性反応流の応用」
 担当者  遠藤琢磨(広島大)
 概要 近年,デトネーションや圧縮性反応流を積極的に利用した新しい技術を開発しようという研究が活発に進められています.パルスデトネーションエンジン や回転デトネーションエンジンなどの推進用エンジンは,その代表的なものです.また,レーザー推進や溶射なども,重要な応用研究として位置付けられます.

この企画セッションは,デトネーションに限らず広く圧縮性反応流まで含めた現象の積極的な応用を意図した様々な研究について,情報を交換する場として企画いたしました.基礎研究から実用装置開発まで,幅広く論文を募集いたします.

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