講演内容

第49回流体力学講演会/第35回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム

講演内容: 一般講演と企画セッション等

一般講演

下記のいずれかにご応募ください.なお,一般講演で申し込みの場合でも,企画セッション等での発表をお願いすることがあります.

一般1

テーマ 「流体力学に関する講演」
内容 航空機,宇宙往還機,飛翔体に関する空気力学または流体力学,流体物理の基礎及び応用に関する研究.

一般2

テーマ 「数値シミュレーションに関する講演」
内容 航空宇宙に関連する,流体力学,構造力学等の数値シミュレーション技術及び計算機技術の研究.

招待講演 (Invited Lectures)

  • Prof. Parviz Moin
    Stanford University, Department of Mechanical Engineering and Center for Turbulence Research

企画セッション等

今回の講演では,下記のテーマについて企画セッション等を設ける予定です.以下の企画セッション等で講演を希望される方は,申込時にその旨を明記して下さい.詳細は担当者にお問合せ下さい.

ワークショップ

題名 “Third Aerodynamics Prediction Challenge (APC-III)”
担当者 橋本 敦,上野 真(JAXA)
詳細 https://cfdws.chofu.jaxa.jp/apc/
申込 本ワークショップへの申込希望者は,上記サイトからのみお願いします.ワークショップ以外の講演がある場合には別途下記に従ってお申込みください.事前参加登録は,別途お願いします.
注:本講演会に参加登録することで,APC-IIIの聴講も可能です

FDC/ANSS合同企画1

 テーマ  「EFD/CFD融合・解析技術」
 担当者  口石 茂(JAXA),三坂孝志(東北大)
 概要 従来航空宇宙分野では風洞試験に代表される実験流体力学(EFD: Experimental Fluid Dynamics)と数値流体力学(CFD: Computational Fluid Dynamics)とを空力解析ツールの両輪として研究開発を行ってきたが,今後は両者の相補的な活用によりデータの生産性や信頼性を向上する手法の構築 が新たな技術課題となる.一方,EFD/CFDデータの生産性は飛躍的に高まっている一方で,得られた豊富な情報を現象理解や設計開発に対して十分に活用 しているとは言えない状況である.
本セッションでは,EFD/CFDデータの融合技術及び数理解析技術に関する様々な方面の講演を募り,最新動向の発表・意見交換を通じて当該技術に係る国内の研究開発を推進させることを目的とする.

FDC/ANSS合同企画2

 テーマ  「民間超音速機実現のための空力設計技術」
 担当者  金崎雅博(首都大),牧野好和(JAXA),佐宗章弘(名大),大林 茂(東北大)
 概要 近年,民間の超音速輸送機(SST)の分野では,超音速ビジネスジェット(SSBJ)や小型SSTの開発計画が世界的に注目されている.特に米国では数年後の市場投入を目指して,Aerion社やSPIKE社がSSBJの,またBOOM社が小型SSTの開発計画を進めている.これらの動きに対応して,国際民間航空機関(ICAO)では民間超音速飛行に関するソニックブーム基準策定を検討しており,NASAではソニックブーム基準策定に貢献すべく低ソニックブーム実証機のプロジェクトを立ち上げたところである.我が国でも,こうした動きの中核を担うべく,宇宙航空研究開発機構(JAXA)において「静粛超音速機統合設計技術の研究開発」が進められているほか,大学などの研究機関においてはバリスティックレンジによる高速フリーフライト技術の確立や,ソニックブームの高精度予測技術の検討,抵抗低減技術や離着陸技術の提案,超音速複葉翼や前進翼などの革新的コンセプトの検討,コンピュータシミュレーションに基づく最適設計など,様々な研究が活発に続けられている.
本セッションでは,ソニックブームの本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指した我が国におけるさまざまな研究活動の報告および議論の場としたい.

FDC/ANSS合同企画3

 テーマ  「非定常空力と回転翼」
 担当者  手塚亜聖(早大),河内俊憲(岡山大),田辺安忠(JAXA)
 概要 航空宇宙機の空力問題には,様々な非定常現象が存在します.しかしながら,非定常問題は,計測や解析に高度な技術が必要であり,現象の把握及びモデル化も困難であるために,多くの研究課題を抱えています.
また,マルチ回転翼機であるドローンは空の産業革命とも称され,産業利用として多方面での活躍が期待されており,回転翼の非定常空力問題は重要な課題となってきています.
本セッションでは,非定常流体現象を対象とする空力技術及び回転翼技術の実験的・数値的研究成果に関する講演を募集し,参加者間の議論や交流の場を設けます.

FDC/ANSS合同企画4

 テーマ  「空力音響技術」
 担当者  今村太郎(東大),池田友明,村山光宏(JAXA)
 概要 近年,航空機及び宇宙機の設計において,空力音響問題の重要性が増している.例えば,航空分野においては航空機の機体空力騒音低減,宇宙分野においては次期宇宙輸送システムにおけるペイロードへの音響負荷低減,が挙げられる.しかしながら,アプリケーションが異なるため,航空分野と宇宙分野の研究者が,情報を共有できる場は少ないのが現状である.
本セッションは,航空機・宇宙機に関連する空力音響技術の実験的・数値的研究の成果発表を広く募集し,各分野の研究者が,議論や交流を通して空力音響分野の発展を促す場としたい.

FDC/ANSS合同企画5

 テーマ  「低レイノルズ数流れ」
 担当者  浅井圭介(東北大),大山 聖(JAXA),岡本正人(金工大)
 概要 近年,小型無人航空機(MAV)に対する需要が高まっており,日本でもMAVの研究開発が盛んになっている.また,JAXAに火星探査航空機ワーキ ンググループが立ち上がり,火星大気中を飛行する火星探査航空機の研究が進んでいる.これらのことから,低レイノルズ数流れの現象理解や,低レイノルズ数 流れにおける機体(特に主翼,尾翼,ロータなど)の空力設計方法の開発の重要性が高まっている.
本セッションでは,MAVや火星航空機にとどまらず,剥離泡などの低レイノルズ数流れの現象理解,生物(鳥類や昆虫類など)の飛行,低レイノルズ数域での機体空力設計などに関する研究を広く募集します.

FDC/ANSS合同企画6

 テーマ  「航空教育支援フォーラム」
 担当者 李家賢一(東大),佐宗章弘(名大),川添博光(鳥取大),村上桂一,相曽秀昭(JAXA)
 概要 教育支援フォーラムも正式発足から2年半を経過し,数値計算分野ではJAXAの数値計算ツールを15大学・高専が教育用に利用しています.
このセッションでは提供者・利用者そして導入に興味のある参加者が一堂に会し,具体事例を踏まえながら,より使いやすい(インターフェイス,環境など),より教育効果のあるツールを目指して議論する予定です.

ANSS企画1

 テーマ 「航空宇宙におけるHPCの動向」
 担当者  藤田直行,松尾裕一,嶋英志(JAXA)
 概要 スーパーコンピュータ「京」が約10PFLOPSの世界最高性能を達成したのは,まだ我々の記憶に新しいところであるが,このようなマシンの利用 も一般化しつつある.さらに,次世代のEXA-FLOPS級の検討も始まっている.
本セッションでは,そうした状況を見据え,これからの時代にふさわしいHPCの利用の在り方や技術動向などについてJAXAスーパーコンピュータJSS2の運用開始において設定した重点課題の話題を中心に情報・意見交換を行うこととしたい.

ANSS企画2

 テーマ  「宇宙輸送を支えるシミュレーション」
 担当者  佐藤茂,長谷川進,松山新吾(JAXA)
 概要 宇宙輸送技術に関する研究においては,実環境を再現した地上実験や,宇宙空間での実証試験が容易には実施できないことから,CFDを始めとしたシミュレーション技術が活用されており,将来においても重要性は増して行く.こうした現状を踏まえ,本セッションでは宇宙輸送技術を対象としたシミュレーションに関する講演を広く募集する.
対象とする分野として,スクラムジェットエンジンやロケットエンジンにおける燃焼流解析,大気圏突入時の空力加熱予測,電気推進におけるプラズマ流解析,宇宙輸送システムの概念設計といった応用分野はもちろん,乱流の直接数値シミュレーション(DNS),量子化学計算・分子動力学(MD)法による分子シミュレーション,粒子法によるプラズマ解析など,基礎研究的な分野についても同様に受け付ける.
また,本セッションの新たな試みとして,JAXAプロジェクト等におけるシミュレーションの適用事例を紹介する講演を設ける予定である.本セッションでの講演を通じて,将来の宇宙輸送を担う関係者の間でシミュレーション技術の現状を共有し,有意義な議論を交わしながら更なる発展のための相互触発の場としたい.

ANSS企画3

 テーマ  「複雑形状の高精度CFD解析」
担当者  嶋英志,芳賀 臣紀(JAXA)
 概要 非構造格子法などの普及により複雑な現実的形状のCFD解析が可能となり設計・開発現場で用いられるようになって久しい.一方,比較的簡単な空間形状については乱流や流体音の解析を中心に高次精度解法による大規模計算が活用され流れの詳細な理解が可能となってきた.
CFD応用の高度化に伴い複雑形状周りの詳細な流れ場の把握が重要なテーマとなり、両方の利点を兼ね備えた高次精度非構造格子法も実用化に向けて研究が進んでいる.
本セッションでは,空間次数によらず精度を向上するAMRなども含め、複雑形状の高精度CFD解析に関する,最新のアプリケーションおよび計算手法,格子生成法などを幅広く取り上げる.

ANSS企画4

 テーマ  「燃焼・反応の数値解析とその展開」
担当者  清水太郎,森井雄飛(JAXA)
 概要 近年の数値解析環境の向上に伴い,航空宇宙分野に関わらず燃焼・反応現象は数値解析で取り組むことのできる主要テーマの1つになりつつある.基本的に化学反応は,流れ現象に対して極少の時間スケールを持つため,いわゆる硬直性が問題になる.数値的にこの問題を扱う場合,詳細反応計算自体を効率化・高速化する手法から,現象の特性を踏まえた各種燃焼モデルを取り入れる手法など,様々な手法が用いられる.
本セッションでは,燃焼・反応現象にスポットを当て,化学反応を直接取り扱う様な詳細解析技術から実用的な解析技術,また航空宇宙分野から自動車等の他産業での研究事例を募集し議論する事で,当該技術に係る研究開発を推進させることを目的とする.

FDC企画1

 テーマ  「先進流体計測技術」
 担当者  亀田正治(東京農工大),中北和之(JAXA)
 概要 流体計測技術は流体現象あるいは流体力学的性能を実験的に把握するための基礎となる技術である.
非定常計測,流れの可視化,画像計測,レーザ計測などを始めとし,流れを明瞭に理解する技術,より精度良く計測する技術,これまで得ることのできなかった状態量を計測する技術などの先進的な流体計測技術の開発や,それらの技術を基盤とした現象・性能把握のための応用研究までを含めた幅広いテーマの研究発表とディスカッションの場を設けたい.

FDC企画2

 テーマ  「デトネーションおよび圧縮性反応流の応用」
 担当者  遠藤琢磨(広島大)
 概要 近年,デトネーションや圧縮性反応流を積極的に利用した新しい技術を開発しようという研究が活発に進められています.パルスデトネーションエンジン や回転デトネーションエンジンなどの推進用エンジンは,その代表的なものです.また,レーザー推進や溶射なども,重要な応用研究として位置付けられます.
この企画セッションは,デトネーションに限らず広く圧縮性反応流まで含めた現象の積極的な応用を意図した様々な研究について,情報を交換する場として企画いたしました.基礎研究から実用装置開発まで,幅広く論文を募集いたします.

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