講演内容

第42回流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム 2010

講演内容:一般講演と特別企画セッション

一般講演

下記のいずれかにご応募ください.なお,一般講演で申し込みの場合でも,企画セッションでの発表をお願いすることがあります.

一般1

 テーマ  「流体力学に関する講演」
 内容  航空機,宇宙往還 機,飛しょう体に関する空気力学または流体力学,流体物理の基礎及び応用に関する研究.

一般2

 テーマ  「数値シミュレーションに関する講演」
 内容  航空宇宙に関連する,流体力学,構造力学等の数値シミュレーション技術及び計算機技術の研究.

特別企画セッション

今回の講演では,下記のテーマについて企画 セッションを設ける予定です.企画セッションで講演を希望される方は,申込時にその旨を明記して下さい.詳細は担当者にお問合せ下さい.

FDC/ANSS合同企画1

 テーマ  「EFD/CFD融合技術」
 担当者  渡辺重哉(JAXA)
E-mail:shigeyaw@chofu.jaxa.jp
 概要 従来航空宇宙分野では,風洞試験・計測技術に代表される実験流体力学(EFD: Experimental Fluid Dynamics)とCFD技術を空力ツールの両輪として,研究開発を行ってきたが,近年のCFDの相対的な技術レベルの向上に伴い,両者の融合の重要性 がより高まってきている.一方,単なる比較検証を超えた本当の意味でのEFDとCFDの融合に関する研究は,世界的に見ても,いろいろな研究者,技術者が 試行錯誤を行っているのが現状である.

本セッションでは,このような状況を打開するための一助として,「EFD/CFD融合技術」をキーワードとする様々な方面の発表を募り,研究紹介とディスカッションを通じた情報/意見交換を行うことを目的とする.

FDC/ANSS合同企画2

 テーマ  「サイレント超音速空力技術」
 担当者 大林茂(東北大)
E-mail:obayashi@ifs.tohoku.ac.jp
佐宗章弘(名大)
E-mail:sasoh@nuae.nagoya-u.ac.jp
牧野好和(JAXA)
E-mail:makino@chofu.jaxa.jp
 概要 近年,民間の超音速輸送機(SST)の分野では,小型超音速旅客機や超音速ビジネスジェット(SSBJ)の開発計画が世界的に注目されている.米国 では,エアリオン社やSAI社などが開発計画を打ち出し,数年後の市場投入を目指している.NASAでも2020年以降の市場投入を目指したSSTの研究 が進められている.国際民間航空機関(ICAO)では,これらの動きに対応して2013年に民間超音速飛行に関するソニックブーム基準策定を計画してい る.我が国でも,宇宙航空研究開発機構(JAXA)において「静粛超音速研究機の研究開発」が検討されるなど,研究が活発に続けられている.

本セッションでは,ソニックブームの本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指した我が国におけるさまざまな研究活動の報告および議論の場としたい.

FDC/ANSS合同企画3

 テーマ  「航空宇宙の空力音響技術」
 担当者 山本一臣(JAXA)
E-mail:kazuomi@chofu.jaxa.jp
池田友明(JAXA)
E-mail:ikedat@chofu.jaxa.jp
 概要  航空機・宇宙機に関連する空力音響技術の実験的・数値的研究成果に関する講演及び,参加者間の議論や交流を通して,航空機の環境適応や次期宇宙輸送システム開発のために益々重要になる空力音響分野の発展を促す.

企画FDC1

 テーマ  「先進流体計測技術」
 担当者 中北和之(JAXA)
E-mail:nakakita@chofu.jaxa.jp
 概要  流体現象を把握するための計測技術は実験的な研究開発分野での基礎となる技術である.非定常計測,流れの可視化,画像計測,レーザ計測などを始めとする, 流れを明瞭に理解する技術,より精度良く計測する技術,これまで得ることのできなかった状態量を計測する技術など,先進的な流体計測技術全般について情報 発信とディスカッションの場を設ける.

企画FDC2

 テーマ  「デトネーションエンジン」
 担当者 遠藤琢磨(広島大)
E-mail:takumaendo@hiroshima-u.ac.jp
麻生茂(九大)
E-mail:aso@aero.kyushu-u.ac.jp
 概要 近年,デトネーションを積極的に利用した新しい技術を開発しようという研究が活発に進められています.パルスデトネーションエンジンや回転デトネー ションエンジンなどの推進用エンジンは,その代表的なものです.また,デトネーション型のレーザー推進やデトネーションを利用したタービン駆動なども,重 要な関連研究として位置付けられます.

この企画セッションは,デトネーションの積極的な利用を意図した様々な研究について,情報を交換する 場として企画いたしました.デトネーションの積極的な利用を意図した研究の成果であれば,基礎研究からシステム開発に至るまで,さらに,システムの安全管 理も含め,幅広く論文を募集いたします.皆様のこの企画セッションへのご参加をお待ちしております.

企画ANSS1

 テーマ  「HPC技術の最新動向」
 担当者 高木亮治(JAXA)
E-mail:ryo@isas.jaxa.jp
藤田直行(JAXA)
E-mail:fujita@chofu.jaxa.jp
 概要  High Performance Computing(HPC)技術に関する,計算スキーム,解析コード,ハードウェアなどの最新動向や,大規模な計算による研究・開発成果に関する講演を広く募集し,HPC技術に携わる関係者間の情報交換の場とする.

企画ANSS2

 テーマ  「宇宙輸送及び再使用技術」
 担当者 佐藤茂(JAXA)
E-mail:ssato@kakuda.jaxa.jp
松山新吾(JAXA)
E-mail:smatsu@chofu.jaxa.jp
 概要 日本のロケット打上げ成功やISSでの活動などが脚光を浴びている現状の中,宇宙輸送技術及び再使用技術に関するシミュレーション技術の講演を通して,将来宇宙輸送を担う関係者間の有意義な議論の場とする.

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