講演内容

第44回流体力学講演会/航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム 2012

講演内容:一般講演と特別企画セッション

一般講演

下記のいずれかにご応募ください.なお,一般講演で申し込みの場合でも,企画セッションでの発表をお願いすることがあります.

一般1

テーマ 「流体力学に関する講演」
内容 航空機,宇宙往還 機,飛しょう体に関する空気力学または流体力学,流体物理の基礎及び応用に関する研究.

一般2

テーマ 「数値シミュレーションに関する講演」
内容 航空宇宙に関連する,流体力学,構造力学等の数値シミュレーション技術及び計算機技術の研究.

 

特別企画セッション

今回の講演では,下記のテーマについて企画 セッションを設ける予定です.企画セッションで講演を希望される方は,申込時にその旨を明記して下さい.詳細は担当者にお問合せ下さい.

FDC/ANSS合同企画1

テーマ 「EFD/CFD融合技術」
担当者 渡辺重哉(JAXA), 大林茂(東北大)
概要 従来航空宇宙分野では,風洞試験・計測技術に代表される実験流体力学(EFD: Experimental Fluid Dynamics)とCFD技術を空力ツールの両輪として,研究開発を行ってきたが,近年のCFDの相対的な技術レベルの向上に伴い,両者の融合の重要性 がより高まってきている.一方,単なる比較検証を超えた本当の意味でのEFDとCFDの融合に関する研究は,世界的に見ても,いろいろな研究者,技術者が 試行錯誤を行っているのが現状である.

本セッションでは,このような状況を打開するための一助として,「EFD/CFD融合技術」をキーワードとする様々な方面の発表を募り,研究紹介とディスカッションを通じた情報/意見交換を行うことを目的とする.

FDC/ANSS合同企画2

テーマ 「民間超音速機実現のための空力技術」
担当者 佐宗章弘(名大), 牧野好和(JAXA), 大林茂(東北大)
概要 近年,民間の超音速輸送機(SST)の分野では,小型超音速旅客機や超音速ビジネスジェット(SSBJ)の開発計画が世界的に注目されている.米国 では,エアリオン社やSAI社などが開発計画を打ち出し,数年後の市場投入を目指している.NASAでも2020年以降の市場投入を目指したSSTの研究 が進められている.国際民間航空機関(ICAO)では,これらの動きに対応して2015年に民間超音速飛行に関するソニックブーム基準策定を計画してい る.我が国でも,宇宙航空研究開発機構(JAXA)において「静粛超音速研究機の研究開発」が検討されるなど,研究が活発に続けられている.

本セッションでは,ソニックブームの本格的な削減とそれによる超音速旅客機の実現を目指した我が国におけるさまざまな研究活動の報告および議論の場としたい.

FDC/ANSS合同企画3

テーマ 「非定常空力と空力音響技術」
担当者 手塚亜聖(早大), 村上桂一(JAXA), 村山光宏(JAXA), 池田友明(JAXA)
概要 近年の環境問題への意識の高まりに伴い,次世代航空機開発においては機体及びエンジンの大幅な騒音低減が重要な課題であり,宇宙機においても打ち上 げ時の音響振動問題など,空力音響問題は重要な課題となってきています.また,超小型航空機の開発に関わる低レイノルズ数翼周りにおける非定常空力特性な ども注目を集めています.

本セッションでは,流体非定常現象に対して現象をどのように整理・理解するのかをキーコンセプトとした実験的・数値的研究の講演,及び,航空機・宇宙機に関連する空力音響技術の実験的・数値的研究成果に関する講演を募集し,参加者間の議論や交流の場を設けます.

企画FDC1

テーマ 「先進流体計測技術」
担当者 中北和之(JAXA), 浅井圭介(東北大学)
概要 流体現象を把握するための計測技術は実験的な研究開発分野での基礎となる技術である.非定常計測,流れの可視化,画像計測,レーザ計測などを始めとする, 流れを明瞭に理解する技術,より精度良く計測する技術,これまで得ることのできなかった状態量を計測する技術など,先進的な流体計測技術全般について情報 発信とディスカッションの場を設ける.

企画FDC2

テーマ 「デトネーションエンジン」
担当者 遠藤琢磨(広島大)
概要 近年,デトネーションを積極的に利用した新しい技術を開発しようという研究が活発に進められています.パルスデトネーションエンジンや回転デトネー ションエンジンなどの推進用エンジンは,その代表的なものです.また,デトネーション型のレーザ推進やデトネーションを利用したタービン駆動なども,重要 な関連研究として位置付けられます.

この企画セッションは,デトネーションの積極的な利用を意図した様々な研究について,情報を交換する場 として企画いたしました.パルスデトネーションエンジンや回転デトネーションエンジンに限らず,溶射等の応用技術まで含め,デトネーションの有効利用に関 する研究成果を広く募集いたします.

企画ANSS1

テーマ 「航空宇宙における今後のHPC利用」
担当者 嶋英志(JAXA),松尾裕一(JAXA)
概要 スーパーコンピュータ「京」が約10PFLOPSの世界最高性能を達成したのは,我々の記憶に新しいところであるが,それだけでなく,HPCIの構 築や戦略アプリ開発といった国家施策が平行して展開されているのをみると,スーパーコンピューティングあるいはHPCに関して新しい時代を迎えようとして いるように思われる.

本セッションでは,そうした状況を見据え,航空宇宙における今後のHPC利用に関する発表を募り,新しい方向性やあり方,課題などについて情報・意見交換を行うこととしたい.

企画ANSS2

テーマ 「宇宙輸送及び推進系技術」
担当者 佐藤茂(JAXA),松山新吾(JAXA)
概要 我が国のH-ⅡA,H-ⅡBロケットの打ち上げや,HTVによる国際宇宙ステーションISSへの物資補給などの成功が脚光を浴びている今日に至るまでの技 術的な積み重ねに加え,LNG推進系,ソーラーセイル,スクラムジェットエンジンなどの将来的な推進技術の研究も鋭意進められている.当分野の研究におい てもCFDを始めとするシミュレーション技術の活用の重要性が増している.こうした現状の中,宇宙輸送技術,再使用技術及び推進系技術に関するシミュレー ション研究の講演を通じ,将来の宇宙輸送を担う関係者間で有意義な議論を交わして頂き,相互触発の場及び情報発信の場としたい.

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