環境適合超音速旅客機実用研究会

研究会の目的及び調査研究事項

世界初で唯一実用化された民間超音旅客機(SST)であるコンコルドの技術的な問題とその後の退役を受け,燃費とソニックブーム低減などの諸問題を解決するための研究開発が盛んである.基盤技術の充実を受けて,米国ではAerion社やBoom社などが開発・市場投入計画を打ち出し,2015年にはAerion社は超音ビジネスジェットAS2について20機の受注を確定させた.我が国においても2006年に飛行実験を成功させたNEXST-1とそれに続く研究では逆問題設計による自然層流設計技術の実証をはじめとして,エンジン統合形態での数値計算や最適設計技術の運用,デルタ翼における高揚力装置に関する研究,超音複葉翼理論によるソニックブーム・波抵抗低減効果の実証研究,複葉翼や可変前進翼など新たな構成による概念検討,レーザーを用いた波抵抗低減技術などの基礎技術の蓄積があり,多くは国際的にも高い水準の論文集などに採録されている.また,国際民間航空機関(ICAO)では定量的なソニックブーム基準策定を行っているが,これには宇宙航空研究開発機(JAXA)で実施されたD-SEND計画で取得されたソニックブームの計測データも意見として取り入れられる予定である.このように,SST実用化のために必要な研究と知識の蓄積が進む中,今後は実機実現のための統合技術や関連知識について,各分野の専門家が実用化を指向した議論する場が設けられることが必要である.

サイレント超音旅客機研究会(設置期間2005年10月〜2009年9月末)とそれに続いて組織されたサイレントソニックブーム研究会(設置期間2010年3月〜2015年2月末)では,超音機技術に関する企画セッションを学会講演会で企画するなど,ソニックブームの低減にかかわる概念,計算法,設計法などの研究高度化ついて産学公連携を推進してきた.本研究会では,以前までの研究会の活動,ならびに国内における各種技術研究開発が国際的にも高い水準で進捗されていることを受け,学会企画や個別の研究会会合を通じて,関連研究による知識を結集した研究会活動を行い,SST実用化に向けたシステム設計に関する知識の共有・コミュニティの拡大を目指す.

設置期間

2018年4月~2023年3月末

News

  • 【NEW!!】2018/4/20(金)空力部門H30年度第2回部門委員会で設置が承認されました.

研究会予定

第50回流体力学講演会/第36回航空宇宙数値シミュレーション技術シンポジウム(2018年7月4日~6日)内でOS「民間超音速機実現のための空力設計技術」を企画いたします.通常の御講演のほか,本研究会設置に関しての御報告・議論も行いたいと考えていますので,各位奮ってご参加ください.

お知らせ


主 査

〒191-0065 東京都日野市旭が丘6-6
首都大学東京 システムデザイン学部
金崎 雅博
Email: kana(at)tmu.ac.jp

幹 事

〒320-8564 栃木県宇都宮市陽南1-1-11
株式会社 SUBARU 航空宇宙カンパニー 研究部 空力制御設計課
高谷 亮太
Email: takaya.ryouta(at)subaru.co.jp